糖質制限の有用性と限界@II型糖尿病 その2



注意:俺は医療従事者ではなく、医学に関する専門知識を有する者でもない。このエントリに記されたことはII型糖尿病患者である俺が医師の治療を受けながら、自分自身でも試行錯誤した結果得られた個人的な体験を記したものである。従って、同様の試みを別の人が行っても同様の効果があったり好ましくない副作用がなかったりと言う保証は全くない。もし読後にこの情報を参考にしてもらう場合は、適切な専門家の指導のもと自己責任で行われることを強くお奨めする。

さて、昨日の続きだが、まずはどうやって8週間

空腹時血糖264mg/dl  93mg/dl
HbA1c9.6% 6.3%

と言う大幅な改善ができたのかということから説明しよう。


結論だけを言えば体重を10%減らした、と言うだけである。でも、単なる減量ではこうした効果が出たかどうかも疑問ではあるし、よしんばある程度の好ましい結果が得られてもリバウンドや副作用的な問題も付きまとってくる。

ということで、体重を減らした理由と目的、そしてその過程を説明しよう。

まず、俺の4か月前のスペックから。身長174cm、体重85kg、BMI 28.1。厚労省基準で言えば肥満度1であった。

流石にちょっと太りすぎだよな〜って思って、少しだけダイエット2か月前には83kg、BMI 27.4と微妙に減量した。しかし、血液検査の結果は思わしくなく、HbA1cは全く変動がなかった。


その際、世話になっている医師が4か月前の検査でC-ペプチドの測定を追加してくれていて、その結果が1.9ng/ml(正常値は1.2〜2.0ng/ml)だったので、インスリンの分泌能は回復しているようだと教えてくれた。

ずいぶん前なので正確な数字は覚えていないが血中インスリン濃度が異常低値だから入院治療をと言われたことがある。そもそもそれが病院でのカロリー制限による食事療法に疑問を持ち、糖質制限食に出会うきっかけとなったのだった。

インスリンの分泌能が正常で血糖コントロールができてないってことになれば得られる結論はインスリン抵抗性が高まっている、ということになる。


そのことをドクターにぽろっと言ったら、昨日示した情報、
 
アジア人はインスリン抵抗性において体重に閾値の存在が示唆されている。


ということを教えてくれたのだ。ならば話は早い、体重を減らして閾値を探ってみようじゃないか・・・ということで本格的に減量を開始した。

閾値(しきい-ち [慣用読み])とは、境界となる値のことである。たとえば夜になると街灯が点灯し、朝になると消灯するものがあるが、あれは明るさに閾値を設けているのである。

電気機械の場合、動作に安定性を持たせるため、この例で言うと暗くなってゆくときと明るくなってゆくときの二種類の閾値を設定する。つまり、昼の明るさを100、夜を0とした場合、夕方には40を下回ったら点灯し、早朝には60を上回ったら消灯するような感じで設定する。

もしどちらも50を閾値にとってしまうと、50付近でついたり消えたりすると言う不安定さが出るからだ。人間の体も基本的には安定を求めているであろうから、もし閾値が存在するなら、たとえば体重が増加してゆくときはBMI 26.0でインスリン抵抗性が発現するが、体重が減少するときはBMI 23.0を下回らないとインスリン抵抗性が消滅しないなんてことも十分考えられる。


と言うことで、俺の身体にはどのあたりに閾値が設定されているのかを調べてみようと思ったと言うわけだ。取り敢えず、リバウンドなどが起こらないよう無理のない範囲で、8週間後の受診までにBMI25.0以下の普通体重範囲に、年内には標準体重であるBMI22.0を目指すことにしようと決めた、それぞれ体重にすると75.7kgと66.6kgである。


体重を落とすには摂取カロリーが消費カロリーを下回るようにしなければならない。大まかな計算でBMI25、すなわち75.7kgの体重になった時の俺の生活パターンだとおよそ2440kcalの消費カロリーということになる。で、8週間で7.3kg減量したいわけだから一日約130gである。これを脂肪細胞からのエネルギー供給で達成するには一日当たり約940kcal を減らさなくてはならない。つまり、一日の摂取カロリーを1500kcalにすればいいことになる。まぁ、何とかなるだろう。


しかし、一つ問題がある。糖質制限だ

これまでの俺の食事パターンを栄養士さんに見てもらったところ、だいたい一日2500kcalを摂っていたようだ。それまでは体重の増減が緩やかだったから間違いないのだろう。で、一日の糖質摂取量は60グラム内外に収めていたから、カロリー比で概ね10%

しかし、カロリーを1500kcalに抑えて、糖質の絶対量を変えなかった場合、それだけで糖質の摂取比率は16%に上昇する。

しかもカロリーを抑える秘訣は脂質の摂取量を控えるのが最も近道なのだ。また蛋白質を摂取しようとすると、どうしても脂質が伴いやすい。そうなると必然的に野菜の量が増える。野菜が増えると糖質の摂取が増えるということになるのだ。キャベツを100g余分に食べると糖質は3.5グラム近く余分に摂ることになる。

また、そもそもの話、60グラム摂っていた糖質をゼロにしたとしても(実際には不可能だが)、減るカロリーはたった240kcalとなるわけで、到底間に合わない。

と言うことで、今回は糖質の摂取比率を30%までOKって言う自分基準に緩めることにした。糖質のグラム数で言うと113グラムだ。それでも、カロリー制限における糖質の割合や一般的なPFCバランスでは糖質60%程度だから、緩めたとは言ってもまだその半分である。


そんなこんなでダイエットの甲斐あって、体重は74.4kgまで減少、BMIもめでたく24.6と肥満/過体重エリアを脱して普通体重エリアに入り、血糖コントロールも上に示した状態になった。まぁ、それでもせっかく始めた減量だから、年内にBMI 22.0と言うのは目指してみたいとは思っている。

とは言えこれから秋で食い物は旨いし、寒くなる方向に向かう季節は体重が減りにくいし、はてさてどうなることやら。(笑)

ということで、どうやらインスリン抵抗性の消滅と言う閾値は越えたようだ。インスリン抵抗性の閾値についての考え方や、俺がなぜ太ってしまったかとか、糖質制限と糖尿病の具体的な感想は明日に述べさせてもらうことにしよう。

画像はクリックで別窓拡大する。







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糖質制限の有用性と限界@II型糖尿病 その1



注意:俺は医療従事者ではなく、医学に関する専門知識を有する者でもない。このエントリに記されたことはII型糖尿病患者である俺が医師の治療を受けながら、自分自身でも試行錯誤した結果得られた個人的な体験を記したものである。従って、同様の試みを別の人が行っても同様の効果があったり好ましくない副作用がなかったりと言う保証は全くない。もし読後にこの情報を参考にしてもらう場合は、適切な専門家の指導のもと自己責任で行われることを強くお奨めする。

ネタがネタだけに注意書きは必須だよな。

と言うことで・・・知っている人も多いと思うが、俺はII型糖尿病で8週に1度病院に通って治療を受けている。

で、昨日のことだ。病院でちょっとした騒動を引き起こしてしまった。(笑)

原因はこれ ↓ 血液検査の結果だ。昨日の結果とその8週間前の結果が並べられている。

検査結果はクリックで別窓に全体像が表示される。


本人や家族に糖尿病の人がいる向きには分かって貰えるだろうか。

診察室に入った途端、ドクターに「別の人の検査結果と取り違えたかと思って、検査室に確認しちゃいましたよ。」と言われた。血糖値が一気に正常化しているのもさることながら、過去2か月程度の血糖値の動きを反映すると言われているHbA1cが8週間で3.3%下がっているのは結構驚きの数値なのだ。

ドクター曰くは「入院してインスリン導入を行ったくらい。」と言う改善レベルなんだそうだ。

まぁそれでも惜しいところで、6.2%から正常値の範囲だったんだがな。


でも、それ以前にもっと注目してほしいコトがある。俺自身、糖尿病をよくするため数年前から糖質制限食を摂っていたのに空腹時血糖が264mg/dlまで上昇し、HbA1cも10%に近いと言うとんでもないレベルに上昇していたと言うことだ。

まぁ、俺の野放図さからきちんと糖質制限ができてなくてグルコーススパイク(食後に血糖値が急上昇する現象)を起こしていた可能性は否定しない。しかしそれでも俺のスタイルとしては原則として間食なし、全食主食抜き、糖質が多い野菜も避けると言うもので、カロリーベースで概ね9〜14%程度の糖質に抑えることはできていたはずである。

にもかかわらず、糖質制限の開始で一旦6%(JDS値、NGSP値では6.4%)まで下がっていたHbA1cは数年で徐々に上昇、ついに再び入院勧告の危機に見舞われたのである。


そこで前回受診した際、医師と話し合いをして面白い情報を貰った。と言うかこれまで10年以上この情報を教えてくれなかった病院もどうかとは思うが・・・

病院のことだから結構担当医師が代わったりする。今のドクターはまだ担当してもらって1年弱なのだが、割合よく情報をくれる良いセンセなのだ。


で、その情報はどんなものだったかと言うと、

1:アジア人に多い傾向なのだが、インスリン抵抗性の発現について個人差はあれど体重において閾値の存在が示唆されている。

2:血液検査でC-ペプチドを測定したところ、俺のインスリン分泌能は回復していると思われる。

と言う二点だった。二点目についてはまあいいとして、なぜ最初の情報をこれまでどの担当医も教えてくれなかったのだろう。


勘違いしないでほしい。糖質制限は俺の経験上もっとも有効な糖尿病の食事療法だと思うことに変わりはないのだ。ただ、その使い方と言うか、糖質制限にも弱点はあるってことで、その事について続きはまた明日と引っ張ってみる。(笑)






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