岩上神社

今回紹介するのはちょっと異色の神社である。神社と言うのも微妙なのかもしれないが。神社の名前は岩上神社(いわがみじんじゃ)と言う。

画像はクリックで別窓拡大する。


この辺りはもともと織物工場があった場所で、その跡地の町並みは石畳になっている。写真中央に見えている小さな鳥居がこの神社である。




まずは手水舎

岩神の文字がある扁額と自然石の蹲。水は井戸水をポンプて揚げているようだった。




正面鳥居は神明式だ。

この神社にご社殿はなく、ご神体に直接覆屋を掛けただけのシンプルな造りである。




これがご神体の岩神さま。いわゆる記紀にある神さまの磐座などではなく、この岩自体が神様として信仰を集めている。

もともとはこの地より少し南東に行ったあたりにあった霊石だったのだが、織豊時代に近所に移され、さらに江戸時代初期に中和門院さまの邸内に遷したところ怪異が生じたという。

吼えたり、すすり泣いたり、子供に化けたり。子供に化けたことから禿童石(かむろいし)と称されたこともあったようだ。

ただ、准后さまのお屋敷内ってことになると女官たちもいっぱいいるわけで、かなり困ったんだろう。真言宗の高僧を召して処置を依頼したそうだ。

僧はこの岩を現在地に運び、堂宇を建て、有乳山 岩上寺(うにゅうざん いわがみでら)と号してお祀りしたと言う。以降、授乳・子育て守護の信仰を集めたそうだ。
(うにゅうと言っても伺かとは関係ない。←判る人だけ。w)

その回向のおかげか怪異は治まったようだが、18世紀の西陣焼けや天明の大火で堂宇は失われ、明治維新で廃寺になった。そしてその後、大正年間に織物業の千切屋がこの地に工場を建てた際、敷地内に祠を設け岩上神社として祀り直したのが現在の姿だとご由緒書きにはあった。




ご神体の脇には蓋をされていたが古井戸と思しき石組があった。この水源からくみ上げて手水舎に供給しているのだろう。






にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ   ←ブログランキング(常設)への応援よろしくお願いします。









関連する記事
コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

 


プロフィール


 管 
  

  
 
  スピンオフサイト: 

俺と糖尿病の15年戦争 
2019-05-15更新 



にほんブログ村最新記事

おすすめコンテンツ


カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>


最近のコメント 10件



健康向上♪

 送料無料! 

iHerb なんと$40以上の購入で
・アメリカから送料無料!
・購入金額の5%off!!

↑終了日未定早い者勝ち!!↑

このバナーからの初回注文は
最大25%OFF!

表示中のエントリー

カテゴリー一覧

月別記事庫

記事情報

最後に更新した日:2024/03/27

サイト内検索

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM