門前菓子 くろ谷の八ッ橋

実はこの門前菓子のカテゴリが「神さま仏さまはウマい♪」になっているのは、いずれ八ッ橋だけは紹介する必要を感じていたからなのだ。普段、神社仏閣の紹介においてほとんど神社に特化しているから、仏様がらみってのはかなり少ない・・・でも先日六地蔵めぐりをやったからそうとも言いにくくなってきてはいるがな。(笑)

そう、八ッ橋はお寺の門前菓子が発祥なのだ。浄土宗大本山・くろ谷・金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)というお寺が平安神宮の近くにある。昔、このお寺への参道に向い合せにあったお店が出していたお菓子が八ッ橋だった。

八ッ橋の名前は、日本の筝曲の基礎を築いた八橋検校に由来する。八橋検校の菩提寺はこの金戒光明寺の中にある塔頭の一つ常光院なのである。

八橋検校は1685年に没しているが、その四年後、金戒光明寺への参道で今回紹介する二軒のお店が八ッ橋の販売を始めたそうだ。

ところで、八ッ橋というとどんなものを想像する?

画像はクリックで別窓拡大する。


これが八ッ橋だ。肉桂(ニッキ / シナモン)の香りが効いた筝の形をした焼き菓子である。

いわゆる「おたべ」のようなお菓子を想像した人も多いんじゃないだろうか。あれは生八ッ橋に餡を挟んだもので、八ッ橋そのものではないのだ。




これが生八ッ橋。あっさりした甘さで、つい食べ過ぎてしまう危険物だ。(笑) 黄色の方がスタンダードなシナモンフレーバー、緑は抹茶味である。





で、これが粒餡入り生八ッ橋。おたべを筆頭に、各メーカーから出ている京都を代表するお土産になっていると聞く。


実は、おたべは八ッ橋メーカーとしては昭和に入ってからの創業で新しい会社だし、本社も金戒光明寺の近くではなく南区のほうだ。

また、粒餡入り生八ッ橋の開発メーカーでもないようだ。今回紹介する二社は前回の東京オリンピックの年に発売しているが、おたべが世に出たのはその2年後である。ただ、京都の各八ッ橋メーカーはどのお店が発明したと言うことは言っていない。京都に共通するおいしいお菓子という位置づけのようだな。

株式会社おたべは、そのマーケティングにおいて手腕を発揮し、粒餡入り生八ッ橋を京都を代表するお土産にすると同時に、おたべブランドも京都を代表するものに押し上げたようだ。でも、古くから続くお菓子屋さんたちは、その活躍についてとやかく言うことはしていない・・・少なくとも現在は。





これが参道。生体肝移植やiPS細胞の研究で有名な京大病院正門前の交差点からちょっと東に入ったところだ。写真の奥の方に見えるのが金戒光明寺の屋根である。

実はこの道にはもっと近くに二つの社寺がある。右手に見えるコインパーキングの看板の向かい側には聖護院門跡の正門、そしてその看板の向こう側の森は須賀神社だ。


それでも、この道は「くろ谷さんの参道」であり、写真向かって左手前が西尾八ッ橋、向かって右少し奥にある丸いマークの大提灯が聖護院八ッ橋、二軒とも「くろ谷さんの門前菓子である八ッ橋のお店」なのである。





西尾八ッ橋本店。創業は元禄二年で同じだが、少しだけこちらの方が早く、最古の八ッ橋屋さんを名乗っている。何となくシンパシーを感じる店構えだ。(笑)




聖護院八ッ橋本店
。以前紹介した三宅八幡宮の鳩餅の製造も請け負っておられる。




これが焼き菓子である本来の八ッ橋。さまざまなサイズがあるが、一番小さいものを求めた。以降紹介するものは一番小さいパッケージばかりである。

3枚入×4袋で250円(税込)。賞味期限は3か月ほどだ。




生八ッ橋。1枚の中央部に切れ目が入っていて、縦に切り離せる。上で紹介した写真は各一枚を切れ目で切り離したものだ。

ニッキと抹茶合わせて185g、だいたい各5枚入っている。税込250円で賞味期限は一週間。




「聖」は聖護院八ッ橋の発売している粒餡入り生八ッ橋だ。基本がニッキ味に粒あんというもので、これは「おたべ」を筆頭に全メーカー共通といえるだろう。西尾八ッ橋のブランドは「あんなま」、その他有名どころとしては井筒八ッ橋の「夕子」があるが、中小メーカーを含めると「おぼこ」「小町花伝」から「つぶあん生八ッ橋」とストレートなものまでさまざまある。




「おたべ」のバリエーションの多さは京都土産を求める際に見たことのある人も多いだろうが、ほかのお店も努力しておられる。これは「聖」の桃味。^^;




上が桃味、下が黒ゴマ味。黒ゴマは各メーカーから出ていると思う。封を切ると大変なことになるのでパックしたままでカンベンな。

聖護院八ッ橋のこのシリーズは各5個入りで270円(税込)、賞味期限は2週間だ。




西尾八ッ橋のも負けてはいない。これは「あんなま」のラムネ味である。5個入で250円(税込)。賞味期限は一週間。




カットしてみた。薄い水色の皮と白あん・・・味は・・・ラムネ味だった。(笑)




そうそう、標準的な粒餡入り生八ッ橋のカットモデルはこれだ。


このエントリは件のDeNAのサイトにはアップしないつもりである。あのサイトは1エントリ1軒のお店という原則もあるし、ちょっとほかにも掲載しにくい事情が・・・



これは生八ッ橋の生地で粒餡を包んだ一口饅頭である。西尾八ッ橋の製品だが、関東方面からの中学生の修学旅行生に大人気・・・かもしれない。w




おまん6こ入り250円(税込)、賞味期限は一週間。

ま、こう言うことだ。(笑)

 


 



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2019-05-15更新 



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