2020年

久しぶりにまじめな話でもしよう。今日のタイトル、2020年は東京オリンピックにまつわる話と言うわけではない。

先日「美味しんぼ」と言うマンガの中で福島県に行った登場人物が被曝して鼻血が出た云々のストーリーがあったことに対して風評被害がどうの、事実無根がどうのと言う批判が噴出していると聞く。

まぁ、確かに不謹慎な内容で、売上アップのための炎上商法(意図的に虚偽・不謹慎・反社会的な内容を発表して批判を受け、その話題性で売り上げにつなげるマーケティング)なんじゃないかとも思えるが、ことこの問題について言えば、受け取り手側の反応の誤りが大きいのじゃないかと思うのだ。

所詮マンガの話だぜ。なぜ鼻で笑ってそう言い切れる大人がいないんだろう。

子供の頃の話なので詳しいことは記憶の底に沈んでしまったが、何かのことで親に自分の考えを主張したら「なんでそんなことを考えたんだ。」と問われた。「マンガに描いてあったから。」と言ったらオヤジにぶん殴られたのは懐かしい思い出だな。(笑)

今で言えば「天照大神さまは高天原でスルメ齧ってるオバさんだってアニメでやってたからお伊勢さんにスルメをお供えするんだ。」というのと同レベルの「福島行って鼻血が出た」と言う内容を「たかがマンガ」と切り捨てられない大人がちょっと悲しいかも。

もちろん「取材に基づく事実である。」と作者が主張していること、「実名で登場するモデルがいること。」などが物議を醸しているのは事実だろう。しかし、どこまで行っても所詮はマンガと切り捨てる態度も必要だと考えるんだがどうだろうな。

そして国を動かす立場の人間がこんなつまらないマンガにコメントするなんてのはもってのほかだ。もちろん当事者にさせられた福島県関係の地方行政関係者が怒るのは構わないし、国に文句を言うのもOKだ。そうした話が持ち込まれて初めて国政にかかわるような人物は「たかがマンガの話じゃないですか。」と公の場で答えれば良いだけなのだ。

こんなことに積極的にコメントするようではあまりにも器が小さいか、何かを隠したいためのマジシャンの左手に使っているかを勘ぐられる。


そこで6年後の2020年だ。これは何が予定されている年かと言うと「やっとヒロシマに草木が生え始める予定の年」なのだ。広島が世界で初めて核攻撃を受けた際「この先75年間、広島には草も木も生えない。」と言われたのである。

2020年は広島が核攻撃を受けてから75年目にあたる節目の年なのだ。だから今現在、広島には人や動物が暮らすことははおろか草や木だって一本も生えてないはずなんだよな、終戦直後の流言飛語を真実だとするなら。

でもまぁ、当時はそれは恐ろしかっただろうから、そうしたうわさが立つのも仕方がなかった部分もあるだろう。今のSI単位系に換算すると、広島の爆心地から500メートルのところではおよそ30,000,000マイクロシーベルトの放射線線量当量だったわけだから、将来に向けて恐怖を抱くのも無理はなかったと思う。でも事実は、広島から人がいなくなることはなかったし草木が死に絶えることもなかったのだ。


そもそも流言飛語以下のマンガに真実を求める方がどうかしている。リアリティを求めたフィクションは面白い。しかし、フィクションにリアルを語らせては道を誤る。

寓話は常にフィクションを前面に押し出して世相を風刺してきたからこそ批判の手法として値打ちがあったのだ。真実を真実として語るならば、それだけを独立させて事実だけに基づいた作品としての主張をするべきである。たとえマンガの形を取ろうとも、これまで読者を確保してきたフィクションの中に真実を混ぜ込むような欺瞞に満ちた手法は、むしろその主張を虚しくするだけなのだ。

人気原作者も大出版社も、そんな子供でもわかるようなことを忘れて売り上げアップに狂奔し炎上商法と言う最低のマーケティングを行っている。一般読者たちが批判すべきはそうした姿勢の部分だろう。

フィクションの中で登場人物に語らせている以上、どれほど真実に近い物であっても「この作品はフィクションであり、実在の事物や現象とは一切関係がありません。」なのだ。

言い換えれば今回「美味しんぼ」に登場する福島県とは地球上にあるのではなく、鯨座宮たう星系第3惑星・海明星(笑)にある話だと読者全部が思えばいいだけである。

いつも言っているようにメディアリテラシーは現在の必須教養である。その対象は報道だけでなくこうしたものにも適用されるが、一方で「マンガを真に受けるな」と言うオトナの態度を持てば解決する問題でもあるのだ。


余談だが、核攻撃を受けた直後に降った「黒い雨」に含まれていた放射性物質は話題のセシウム137もわずかにあったようだが、ほとんどは核爆弾の製造精度の低さが原因で核反応に至らなかった核燃料のウラン235だったと言う。使われた核燃料のうち実際に核爆発を起こしたのはわずか2%弱だったらしい。残りは単なるダーティ・ボム(放射性物質をまき散らすことで対象地域を放射能汚染することが目的の汚い爆弾)として作用しただけってことだな。

で、その核攻撃による汚染の原因になったウラン235だが、半減期(放射性物質としての寿命の目安)は7億年あまり。素直に考えれば全量が広島の地に残っていると考えて差し支えない。原発とは異なり、濃縮率が非常に高い上、意図的に全量をまき散らしたわけだから二次被害をもたらす破壊力は桁違いだ。

こんなことを書いたら広島市から風評被害をもたらすってクレームが来るかな。(笑)






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