田舎の神社めぐりはひと段落。まだまだ京北エリアには産土の神社が多いのだがとても一回では回りきれないので、今回は国道に面した神社だけをピックアップした。最近国道に昇格した477号線は、山国神社を出るとほどなく京都と若狭を結ぶ二本の街道のうち、距離が長く道幅も広い周山街道こと国道162号線と交差する。
それを京都市中心部方向にとって、いくつかトンネルを抜けると高雄と言うエリアに入る。糖質制限を活用した糖尿病治療の第一人者、江部康二先生が理事長を務めておいでの高雄病院のすぐそばに今回紹介する神社はあるのだ。
神社の名前は平岡八幡宮(ひらおかはちまんぐう)。9世紀初頭に高雄山神護国祚真言寺、通称高雄神護寺の鎮守として、弘法大師空海さまが大分の宇佐八幡宮から八幡神さまを勧請したのが始まりと伝えられている。
画像はクリックで別窓拡大する。
国道と斜めに交差し、並行するように伸びる参道と一の鳥居。
鳥居の横には社号標がある。この神社は平岡八幡宮の他、所在地の地名(京都市右京区梅ヶ畑)から梅ヶ畑八幡宮と別称されることもある。で、気になるのは平岡の由来なのだが、調べた限りでは不明だった。
旧地名なのかと思って調べたのだが、昭和6年に京都市に編入される前の京都府葛野郡梅ケ畑村にも平岡と言う字・集落は存在しなかったようだ。
参道を登りきったところに車を停めて振り返る。桜の季節はたいていの神社で良い景色が見られるのでうれしい。
駐車場から境内を見上げたところ。上の建物は拝殿、右下は手水舎である。
拝殿。
椿を愛でる会の看板が見えるが、この神社は椿で有名でもあるのだ。
手水の水盤には椿の花が三輪浮いていた。一瞬フェイクかと思うほど色鮮やかで整った形をしているが、ホンモノの花だぜ。
こっちは樹齢数百年(説によって300年〜500年の幅があるらしい。)と言うやぶ椿の大木。あまりの威容にピンボケになってしまった。
こっちもボケているが、見てほしいのは雄蕊の花糸(雄蕊の花粉部分を支えている軸のところ)だ。奥の方なので見えにくいが、ピンク色をしているのが判るだろうか。
普通、やぶ椿の花糸は白、近縁種の山茶花も花糸は白い。なので珍種とされているようだ。
ご本殿下から。簡略型の鳥居のような格好をした冠木門が面白い。
撮影位置がうまく取れないので、ご本殿を上手く写せない。下の屋根は瑞垣正面の神門だ。ここから参拝する。で、上の屋根はご本殿の向拝部分。
斜めから見るとちょっと変わった形式だ。ぱっと見には銅葺きの流造に見えるがちょっと違うのだ。京都では比較的珍しい切妻造向拝付と言う形式である。
八幡宮なのでもちろんご祭神さまは八幡神さま、すなわち
第15代応神天皇の
誉田別尊 さま
ほんだわけのみこと
を主神に
誉田別尊さまの母君である
神功皇后
じんぐうこうごう
お后であり宗像三女神さまとも言われる
比売神 さま
ひめかみ
をお祀りしている。
摂社・若宮社。
若宮と言う名前だから仁徳天皇をお祀りしているのかと思ったら、怨霊除けのご神威を願って誉田別尊さまをお祀りしているとあった。そうなってくると、ご本殿の主神様は神功皇后ってことになるのかな。
鎌倉時代にはこの若宮社に専用の鳥居と参道があったとご由緒書きにあった。
末社・貴布弥(きふね)社。
貴布弥社なのでご祭神さまは高龗神(たかおかみのかみ)さまだと思っていたら、罔象女神(みずはのめのかみ)さまだとご由緒書きにある。同じ水神様だが、どうもこの神社はイレギュラーが多いようだ。
摂社・武内社。
五代の天皇に仕えた東洋のメトセラ、武内宿禰(たけのうちのすくね)公をお祀りする。神話をそのまま信じるなら、彼は仁徳天皇の大臣として在職中280歳あまりで亡くなったことになる。
ま、ノアのじーちゃんである本家のメトセラは八百比丘尼をも軽々と超えた1000歳弱まで生きたと言うから、旧約聖書より日本書紀の方が現実的・・・な訳もないか。(笑)
為朝の試し石
句碑にもなっているようだ。ただ、鎮西八郎がその強弓とけがの回復を試したのは伊豆から鎌倉だったと記憶しているので、なぜ京都にあるのかは不明。
つか、伝説によると彼の放った矢は十八里を飛んだと言う。72kmだな。射程距離から言うなら大口径の艦砲を遥かに凌ぎ、ちょっとした空対空ミサイルってことになる。
それでもまぁ、伊豆大島から鎌倉なら旧ドイツ軍のパリ砲でも届くが、伊豆大島から京都ってことになると、もはや弾道ミサイルの距離だし、(笑)
それを京都市中心部方向にとって、いくつかトンネルを抜けると高雄と言うエリアに入る。糖質制限を活用した糖尿病治療の第一人者、江部康二先生が理事長を務めておいでの高雄病院のすぐそばに今回紹介する神社はあるのだ。
神社の名前は平岡八幡宮(ひらおかはちまんぐう)。9世紀初頭に高雄山神護国祚真言寺、通称高雄神護寺の鎮守として、弘法大師空海さまが大分の宇佐八幡宮から八幡神さまを勧請したのが始まりと伝えられている。
画像はクリックで別窓拡大する。
国道と斜めに交差し、並行するように伸びる参道と一の鳥居。
鳥居の横には社号標がある。この神社は平岡八幡宮の他、所在地の地名(京都市右京区梅ヶ畑)から梅ヶ畑八幡宮と別称されることもある。で、気になるのは平岡の由来なのだが、調べた限りでは不明だった。
旧地名なのかと思って調べたのだが、昭和6年に京都市に編入される前の京都府葛野郡梅ケ畑村にも平岡と言う字・集落は存在しなかったようだ。
参道を登りきったところに車を停めて振り返る。桜の季節はたいていの神社で良い景色が見られるのでうれしい。
駐車場から境内を見上げたところ。上の建物は拝殿、右下は手水舎である。
拝殿。
椿を愛でる会の看板が見えるが、この神社は椿で有名でもあるのだ。
手水の水盤には椿の花が三輪浮いていた。一瞬フェイクかと思うほど色鮮やかで整った形をしているが、ホンモノの花だぜ。
こっちは樹齢数百年(説によって300年〜500年の幅があるらしい。)と言うやぶ椿の大木。あまりの威容にピンボケになってしまった。
こっちもボケているが、見てほしいのは雄蕊の花糸(雄蕊の花粉部分を支えている軸のところ)だ。奥の方なので見えにくいが、ピンク色をしているのが判るだろうか。
普通、やぶ椿の花糸は白、近縁種の山茶花も花糸は白い。なので珍種とされているようだ。
ご本殿下から。簡略型の鳥居のような格好をした冠木門が面白い。
撮影位置がうまく取れないので、ご本殿を上手く写せない。下の屋根は瑞垣正面の神門だ。ここから参拝する。で、上の屋根はご本殿の向拝部分。
斜めから見るとちょっと変わった形式だ。ぱっと見には銅葺きの流造に見えるがちょっと違うのだ。京都では比較的珍しい切妻造向拝付と言う形式である。
八幡宮なのでもちろんご祭神さまは八幡神さま、すなわち
第15代応神天皇の
誉田別尊 さま
ほんだわけのみこと
を主神に
誉田別尊さまの母君である
神功皇后
じんぐうこうごう
お后であり宗像三女神さまとも言われる
比売神 さま
ひめかみ
をお祀りしている。
摂社・若宮社。
若宮と言う名前だから仁徳天皇をお祀りしているのかと思ったら、怨霊除けのご神威を願って誉田別尊さまをお祀りしているとあった。そうなってくると、ご本殿の主神様は神功皇后ってことになるのかな。
鎌倉時代にはこの若宮社に専用の鳥居と参道があったとご由緒書きにあった。
末社・貴布弥(きふね)社。
貴布弥社なのでご祭神さまは高龗神(たかおかみのかみ)さまだと思っていたら、罔象女神(みずはのめのかみ)さまだとご由緒書きにある。同じ水神様だが、どうもこの神社はイレギュラーが多いようだ。
摂社・武内社。
五代の天皇に仕えた東洋のメトセラ、武内宿禰(たけのうちのすくね)公をお祀りする。神話をそのまま信じるなら、彼は仁徳天皇の大臣として在職中280歳あまりで亡くなったことになる。
ま、ノアのじーちゃんである本家のメトセラは八百比丘尼をも軽々と超えた1000歳弱まで生きたと言うから、旧約聖書より日本書紀の方が現実的・・・な訳もないか。(笑)
為朝の試し石
句碑にもなっているようだ。ただ、鎮西八郎がその強弓とけがの回復を試したのは伊豆から鎌倉だったと記憶しているので、なぜ京都にあるのかは不明。
つか、伝説によると彼の放った矢は十八里を飛んだと言う。72kmだな。射程距離から言うなら大口径の艦砲を遥かに凌ぎ、ちょっとした空対空ミサイルってことになる。
それでもまぁ、伊豆大島から鎌倉なら旧ドイツ軍のパリ砲でも届くが、伊豆大島から京都ってことになると、もはや弾道ミサイルの距離だし、(笑)
- 2014.04.16 Wednesday
- 05:31
- comments(2)
- trackbacks(0)
- by 管狸人
コメント
- Kyotopi株式会社 林
- 2020/02/24 5:35 PM
- 管狸人
- 2020/02/24 6:38 PM
ご連絡ありがとうございます。このブログの画像は、出典リンクさえ行っていただければ自由にご利用いただいて結構ですよ。
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