さて、昨日の花背の動画で予告した通り今日は花背にあるもう一つの小さい神社を紹介しよう。
ただ、昨日から花背と言う地名と、京の奥座敷、鞍馬より山奥にあると言うだけでは解り難いだろうから地図で場所を示そう。この神社を地図の中心に持ってきてあるので、[−]ボタンでズームアウトしてもらうと位置関係が良く判ると思う。
大きな地図で見る
な、山奥だったろ。(笑)
画像は全部クリックで別窓拡大する
神社正面。白木の明神鳥居とそのすぐ奥に割拝殿構造の拝殿がある。
随分古びているので、もしかすると元は春日大社と同じ朱塗りだったのかもしれない。そう言えば鳥居の島木に柱の飾りのようなでっぱりが付いているが、これは春日大社の鳥居にある台輪をモチーフにしたのかもしれないな。
小さな集落の神社なので修復にまでは予算が回らないから古色蒼然たる趣だが、割拝殿も向かって右はおそらく参集殿の機能を持っているのだろうし、向かって左には祭りの時などに使うのであろう道具を入れる神庫と思しきものもある。写真で見えている左側の部分は多用途に使える三和土だった。
古くて小さいとは言えしっかりした神社の造りなのだ。
割拝殿を抜けるとすぐに石段があり、その上には御本殿。雪の多い土地なので頑丈そうな覆屋が掛けられている。ご本殿の構造は杮葺一間社流造だが、鈴緒のすぐ向こう側には格子とガラスが嵌められていて、小さな幣殿となっているようだ。
横から見た流造の屋根とそれを覆う覆屋。
反対側から。裏側は急斜面に杉が植えられた林業の山である。
ご由緒書きはおろか社号標や扁額もないが、春日社と言うお名前から、ご祭神は春日神四柱さまたちであろうと思う。
相撲の元祖ともされる
武甕槌命 さま
たけみかずちのみこと
武甕槌命さまのプロジェクトパートナーとでも言うべき
経津主命 さま
ふつぬしのみこと
岩戸隠れ解決の立役者
天児屋根命 さま
あめのこやねのみこと
天児屋根命さまの妻
比売神 さま
ひめかみ
の四柱である。
末社と思しき二間社流見世棚造の小祠。ご祭神は不明だ。
こちらは同じく一間社の末社。ご祭神もご由緒も判らない。
文化八年とあるから、江戸時代後期の1811年に建てられた石碑。
大雪年京都施行御施主為家内安全
と言うのが主文である。割拝殿の中にあった1969年に作られた石碑のご由緒書きによると、この冬は大雪でこの地が孤立、正月には四十八戸二百数十人が飢えと寒さに苦しむことになったのだそうだ。当時の庄屋が危険を押して地頭や関係各所に窮状を訴えに出向いたところ、領主や鞍馬・京都の商人などから援助が送られてきてこの村は生き残れたそうだ。
完全に孤立するような大雪の中だから、物資の調達よりも輸送が大変だっただろうな。雪が解け、春になってこの碑を感謝の証として刻んだとあった。
ところで、扁額も社号標もないこの神社がどうして春日神社と分かったかと言うと、神社の前のバス停である。
まぁ、バス停と言ってもこの本数だけどな。^^;
参考までに、7時55分発京阪出町柳駅行きに乗ったとして、京阪の駅に到着するのは9時28分。通勤にゃ使えんわな。つか、帰りの時刻が・・・^^;;;
バス停から上を見上げると、赤やオレンジの楓とひときわ高い銀杏の色づく姿が見える。
この銀杏、かなり目を引く大きな木だ。周長およそ5メートル、高さおよそ40メートルと言うからなかなかの大物である。
ここの銀杏の真下に神社はある。
ただ、昨日から花背と言う地名と、京の奥座敷、鞍馬より山奥にあると言うだけでは解り難いだろうから地図で場所を示そう。この神社を地図の中心に持ってきてあるので、[−]ボタンでズームアウトしてもらうと位置関係が良く判ると思う。
大きな地図で見る
な、山奥だったろ。(笑)
画像は全部クリックで別窓拡大する
神社正面。白木の明神鳥居とそのすぐ奥に割拝殿構造の拝殿がある。
随分古びているので、もしかすると元は春日大社と同じ朱塗りだったのかもしれない。そう言えば鳥居の島木に柱の飾りのようなでっぱりが付いているが、これは春日大社の鳥居にある台輪をモチーフにしたのかもしれないな。
小さな集落の神社なので修復にまでは予算が回らないから古色蒼然たる趣だが、割拝殿も向かって右はおそらく参集殿の機能を持っているのだろうし、向かって左には祭りの時などに使うのであろう道具を入れる神庫と思しきものもある。写真で見えている左側の部分は多用途に使える三和土だった。
古くて小さいとは言えしっかりした神社の造りなのだ。
割拝殿を抜けるとすぐに石段があり、その上には御本殿。雪の多い土地なので頑丈そうな覆屋が掛けられている。ご本殿の構造は杮葺一間社流造だが、鈴緒のすぐ向こう側には格子とガラスが嵌められていて、小さな幣殿となっているようだ。
横から見た流造の屋根とそれを覆う覆屋。
反対側から。裏側は急斜面に杉が植えられた林業の山である。
ご由緒書きはおろか社号標や扁額もないが、春日社と言うお名前から、ご祭神は春日神四柱さまたちであろうと思う。
相撲の元祖ともされる
武甕槌命 さま
たけみかずちのみこと
武甕槌命さまのプロジェクトパートナーとでも言うべき
経津主命 さま
ふつぬしのみこと
岩戸隠れ解決の立役者
天児屋根命 さま
あめのこやねのみこと
天児屋根命さまの妻
比売神 さま
ひめかみ
の四柱である。
末社と思しき二間社流見世棚造の小祠。ご祭神は不明だ。
こちらは同じく一間社の末社。ご祭神もご由緒も判らない。
文化八年とあるから、江戸時代後期の1811年に建てられた石碑。
大雪年京都施行御施主為家内安全
と言うのが主文である。割拝殿の中にあった1969年に作られた石碑のご由緒書きによると、この冬は大雪でこの地が孤立、正月には四十八戸二百数十人が飢えと寒さに苦しむことになったのだそうだ。当時の庄屋が危険を押して地頭や関係各所に窮状を訴えに出向いたところ、領主や鞍馬・京都の商人などから援助が送られてきてこの村は生き残れたそうだ。
完全に孤立するような大雪の中だから、物資の調達よりも輸送が大変だっただろうな。雪が解け、春になってこの碑を感謝の証として刻んだとあった。
ところで、扁額も社号標もないこの神社がどうして春日神社と分かったかと言うと、神社の前のバス停である。
まぁ、バス停と言ってもこの本数だけどな。^^;
参考までに、7時55分発京阪出町柳駅行きに乗ったとして、京阪の駅に到着するのは9時28分。通勤にゃ使えんわな。つか、帰りの時刻が・・・^^;;;
バス停から上を見上げると、赤やオレンジの楓とひときわ高い銀杏の色づく姿が見える。
この銀杏、かなり目を引く大きな木だ。周長およそ5メートル、高さおよそ40メートルと言うからなかなかの大物である。
ここの銀杏の真下に神社はある。
- 2013.11.24 Sunday
- 06:00
- comments(4)
- trackbacks(0)
- by 管狸人
コメント
- uutisu
- 2013/11/24 12:31 PM
- 管狸人
- 2013/11/24 9:38 PM
uutisuさん>
こんばんは。
>野ぶどう
肝臓の薬だと思ってたんですが糖尿にも効くんですね。情報を有難うございました。
こんばんは。
>野ぶどう
肝臓の薬だと思ってたんですが糖尿にも効くんですね。情報を有難うございました。
- Maryam F D
- 2013/11/25 2:50 AM
流造の屋根 いいですね〜。
このお社も好きな雰囲気です。
拝見しただけで、とても気持ちが暖かくなり、落ち着きます。
このお社も好きな雰囲気です。
拝見しただけで、とても気持ちが暖かくなり、落ち着きます。
- 管狸人
- 2013/11/25 5:41 AM
Maryam F Dさん>
おはようございます。
>流造の屋根 いいですね〜。
多分、一番多い形式じゃないかと思います。こうした小さなお社から平安神宮や伏見稲荷大社まで全部そうですからね。ただ、こうした小規模な神社は杮葺が多いみたいです。中規模は桧皮葺、大規模な神社になると桧皮葺か銅葺が多いようです。
>とても気持ちが暖かくなり、落ち着きます。
いわゆる「村の鎮守」ですので、平穏な生活を願う村人たちの祈りがしみ込んでるんだと思います。
おはようございます。
>流造の屋根 いいですね〜。
多分、一番多い形式じゃないかと思います。こうした小さなお社から平安神宮や伏見稲荷大社まで全部そうですからね。ただ、こうした小規模な神社は杮葺が多いみたいです。中規模は桧皮葺、大規模な神社になると桧皮葺か銅葺が多いようです。
>とても気持ちが暖かくなり、落ち着きます。
いわゆる「村の鎮守」ですので、平穏な生活を願う村人たちの祈りがしみ込んでるんだと思います。
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お伝えします!!!
地域によって呼び名が異なり、ノブドウ。野ぶどう、馬ぶどう、蛇ぶどう等と呼ばれています。ここでは一般的に呼ばれる“ノブドウ”で紹介します。
生育地は全国にかけて自生する薬草で、その薬効は多岐にわたり、昔から病気に悩む人たちに愛用されてきた民間伝承薬です。
特にノブドウは肝臓病や糖尿病に効能があることが大きく注目されています。
肝臓病に対するノブドウは独協医科大学教授から「野ブドウエキスの効果に驚き」とし発表され、肝硬変の予防と治療の効果で肝臓細胞が硬化する繊維性変化に対してノブドウエキスは復元効果が見られると言われています。
又、
糖尿病では血糖値が顕著に低下するとの結果が得られています。