平野神社 前編

今回紹介するのは、天神さんで有名な北野天満宮のすぐ隣にある平野神社である。

大社でも宮でもなく、固有名詞二文字+神社と言うシンプルな名前の神社だが、社格は高い。二十二社の上七社に列せられている。

他の上七社は、伊勢神宮・石清水八幡宮・賀茂大社(賀茂御祖神社+賀茂別雷神社)・松尾大社・伏見稲荷大社・春日大社だから、なかなか錚々たるメンバーだ。


写真は全部クリックで別窓拡大する。




名前だけではなく、立派なのだが比較的小ぶりな明神式鳥居




鳥居の手前には明治時代に建てられた官幣大社の社名碑が。これも高い社格だ。




さらに鳥居の扁額には平野皇大神の文字が。

皇大神は天照大神様を筆頭に、いくつかの最高神のみに許された称号である。しかしながら、この神社の神様は皇祖神さまではないのである。大昔の信仰を知ることで、日本と言う国の考え方の一つを得ることができるかもしれない。




手水舎




手水舎の向かい側にある社務所前にこんな札がぶら下がっていた。




見ると、本当に一杯いた。




本殿のある境内へ平唐門造りの神門




神門を越えるとまず目に入るのが拝殿である。後水尾天皇の中宮、東福門院徳川和子さまの建立だそうだ。東福門院さまは二代将軍徳川秀忠さまのご息女で・・・というより

お江の娘

と言った方が判りやすいかな。(笑)




これが御本殿を含む社殿である。千木高く見える四棟が御本殿だ。

ご祭神さまは一殿一柱だが、実はこの四柱のご祭神さま方はご名義が特定されていない。記紀(古事記+日本書紀)には登場されないし、延喜式には記載があるものの、たとえば第二殿の久度大神さまは「平野 御竈神」として記録されているだけなのだ。

向かって右側が北になるが、そんなことを踏まえてそちらから順に御祭神を紹介しよう。



第一殿
 
今木皇大神

いまきのすめおおかみ

さま。言葉の由来は新来=今来⇒今木から、百済からの渡来人を神格化した神様だとされている。ご神徳として手芸染色など衣服に関する守護神とするものと、人間の活力をみなぎらせる薬効のご神徳を言う説があるが、いずれにせよ奈良時代以前においてはハイテクであったことに疑いはない。

ただ、この神様がもともと祀られていたのは平城京。つまり8世紀に入ってからなのだ。一方、百済と言う国は7世紀の後半に現在の韓国北朝鮮のご先祖である新羅と、中国のご先祖である唐によって滅ぼされた国である。だから、高度な先進技術を持った人たちが難民として日本にやってきたのかもしれないな。


第二殿
 
久度大神
くどおおかみ


さま。竈の神様であり、衣食住を守護して下さる神様である。観光案内などの平野神社の解説を見ると竈(かまど)の神様と書かれている例が多いがこれは間違い

意味と漢字はあっているのだが振り仮名が間違っている

お竈はん

と書いて、京都では

おくどはん

と読む。だから久度大神さまなのだ。


第三殿
 
古開大神
ふるあきおおかみ

さま。斎火(いみび)の神である。斎火とは神饌を調理する際に用いる、穢れを焼き清める火の事だ。どちらも調理に用いることから、久度大神さまと同一視する向きもあるようだ。


第四殿
 
比賣大神
ひめのおおかみ

さま。9世紀ごろからこちらにお祀りされるようになった神様だが、どなたなのかは特定されていない。先の三柱さまもご名義は不明なのだが、それとは異なる意味で姫神さまにはこうした例が多いようだな。

一説によると京都に遷都した桓武天皇のお母様である高野新笠さまではないかとも言われている。高野新笠さまは渡来系なので、主祭神の今木神さまとの相性も良いと考えたのだろうか。

ま、渡来系と言っても百済の王様の10代の子孫で、6代前には日本に帰化して姓を賜っている人である。今上陛下が韓国に親近感を覚えると仰った意味はこれに由来するそうだ。




玉垣の隙間から御本殿を覗かせて頂いた。向かって右端が第一殿。ちょっと判りにくいが一間妻入りに向拝を付けた春日造りの社殿が二つ並んでいる。





こっちは南側の社殿。向かって左端が第四殿である。このように春日造りの社殿を二つつなぎ、さらにそれを左右に配した神社建築をこの神社の名前から

平野造り

と呼ぶそうだ。




玉垣正面のほぼ全景。全体としてこじんまりとまとまった境内だが、この部分はなかなかどうして立派な物だと思う。




本殿向かって右側には平入りの末社がある。

向かって右から、
春日大神さま
住吉大神さま
蛭子大神さま
鈿女大神さま
の4座9柱の神様がたがお祀りされている。




隣には一間流造の末社が。こちらは八幡大神さまの物だ。






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コメント
  • ひなたぼっこねこ
  • 2012/12/27 12:19 AM
お写真見ただけなのですが、
なんだか厳かな雰囲気ですね、
今体調がイマイチのせいか怖いくらい。
竈の神様、料理下手には敷居が高いかな?
でも行けたら気が引き締まって
良運を引き寄せるような感じがします。

 

ひなたぼっこねこさん>
こんにちは。

>なんだか厳かな雰囲気ですね、
>今体調がイマイチのせいか怖いくらい。
それがですね、確かに厳かな感じはあるのですが、神殿玉垣の前に立つと不思議なくらいフレンドリーな空気が流れるんですよ。

なんかリラックスできると言うか、いわゆる一つの癒し系?w

>竈の神様、料理下手には敷居が高いかな?
敷居はないですから、安心してお参りを。(笑)

>でも行けたら気が引き締まって
>良運を引き寄せるような感じがします。
実はこの辺りはかつて京都御所をも上回る面積の神域だったんです。今はこぢんまりしてますし、複数の神社があるだけなのですが、それでも良い雰囲気ですよ。

 

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